煙草を最後に吸った日 【愉しい禁煙 17】

2006年04月11日 21:51

もしくは、
「禁煙開始三ヶ月おめでとう私!」記念。
とでもしておこうか。
時はさかのぼること、今年の1月10日の夜…
当時愛用の銘柄の中身がまだ半分残っていた。

私は思った、明日を禁煙実行日にしていのに、どうしようと。

禁煙は、記念日をわざと作ったほうが成功しやすいという。
私はとても忘れっぽく、特に数字や公式は抜群に覚えが悪い。
次に漢字と人の名前…って、この件には関係無いか。

そんな人間だから、分かりやすい数字並びを狙いたかった。

今日か明日に書斎の脇に置いてある灰皿を処分して、ライターは全て処分するか妹にやるとして…と考えながら、また一服。

ここで、ふと思い出した。
かなり昔に、禁煙をした記憶がよみがえったのだ。

確かあの時は、最後の一本がとてつもなく美味かった。
何処かの飲食店で、吸った一服を大切に吸っていた。

周囲に禁煙を勧められ、言われるがままに意志を固め、一箱を吸い終わったら即座に禁煙するように約束したのだ。

結局その時の禁煙は一年と持たず、また元の喫煙者に戻ってしまったがね。

さて、残りの煙草はどうしよう…なんだか、美味くなくなってきた。
口の中に煙草独特の苦さが留まる、おまけに具合も悪くなってきた。

…このまま吸い続けよう。

これにはれっきとした理由があった。

美味しいとか楽しいなどのプラスの記憶だと、それを追い求める。

前回の禁煙は、その煙草に対して美味しいという記憶が最後に植えつけられてしまったから失敗したのだ。
今回はその逆、煙草はまずい、美味しくない、吸うと気持ちが悪くなるという記憶を体に覚えさせようと思ったからだ。

立て続けに1本、もう1本と吸い続ける。

体からニコチンやタールが無くなっても、この記憶が消えないようにと刷り込んだ。

煙草が無くなるまで、とことん追い込んだ。
吐きそうになりながら、空になった箱をゴミ箱に押しこみ、立て続けに灰皿、ライター、携帯灰皿を処分した。

この時の記憶は、この辺で消えている。
限界まで追い込んで、バタンキューだ。

翌日、朝の一服の誘惑を振り切って病院へ飛び込んだのだ。

正直言うと、この原稿を書いている時点で気持ちが悪い。
それは同時に、誘惑に打ち勝てる確信でもある。

禁煙成功確定まで、まだまだ。


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